『暑さ寒さも彼岸まで』と言われますがまさにその通りですね。
暑すぎず寒すぎず過ごしやすい季節になりました。
過ごしやすい一方で身体に不調をきたしやすい季節でもあります。
…なぜでしょう?
一つの要因としては、『気温の変化』が挙げられます。
実は人間の身体は、気候馴化という機能を持ち、その土地の気候にあわせて体温調節や代謝量を調節する機能が備わっています。
人間が地球上のどんな地域(例えば赤道直下の熱帯地方や極寒の北極圏、高山地区など)でも生活が出来るのは、こういった機能のおかげなのです。
この気候馴化、機能が敏感な状態になっていると意外と身体に悪戯をしてきます。
皆さんは「今日は天気がいまいちだから、体調がすぐれない」といった経験や、「低気圧が近づいているから頭痛がする」「古傷が痛むから近々天気がくずれる」というような周りの声を聴いたことはありませんか?
実はこれも気候馴化の機能の悪戯ともいわれています。
気候馴化は自律神経の働きに依存していますので、自分で意識して変化させることはできません。
人間の皮膚は外的刺激を敏感に感じ取って、情報を中枢に送る。
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情報を基に中枢神経は自律神経に指令を送り体温調節や代謝量を調節。
単純な流れですが大枠でいうとこのような流れです。一日のうちの寒暖差が激しいこの季節は、自律神経系の働きがうまくいかないことが多くなります。
自律神経の乱れは末梢神経にまで影響を及ぼします。そうすると筋肉の働きや内臓の働きを悪くしてしまいますので、脳は身体全体の不調という情報を持ちます。
こうなってしまうと、倦怠感や疲れやすい、よくわからないけど痛いというのも頷けます。
交通事故や怪我、身体のバランスの乱れから筋肉が硬くなり神経の働きを阻害したり、骨格のゆがみを作ってしまったりすると自律神経系の乱れに繋がります。
※余談ですが皮膚にあるニューロンが脳の大脳皮質と同じような高い計算処理能力をもっていることが最近分かったそうです。
当院に通院されている患者様も、様々なスポーツをされている方や、体型を気にされている方、ストレスを抱えている方も多くいらっしゃいます。
当院の筋肉バランス整体は全身のバランスを整えることで神経系の働きを間接的に調節することができますのでぜひ一度ご相談ください。
自律神経を正常に保つために必要なことは、バランスの良い食事、適度な運動、精神的安定(リラックス状態)といわれています。
『食欲の秋』『運動の秋』『芸術の秋』といいますが、季節の変わり目は昔から体調をくずしていたのでしょう、的を射た先人たちの知恵に感服してしまいます。
大坂整骨院 院長 後藤 大
次回は天気つながりで、天気と痛みの関係について番場先生のブログを掲載予定です。